中古住宅空き家について
昨日に続き、国の中古住宅や空き家対策について考えます。
昨日の中古住宅の流通については、問題点の自分のなりの解決策を書きましたが、
根本的な自分の意見を書いていなかったので、書かせていただきます。
一般的に予想されていることと大きくは変わりません。
①多少資金に余裕のある人には、当然新築信仰はかなり残る
②都心周辺部のみ、立地に限りがあるので中古住宅の流通促進策は効果がでる。
※上記①②エリアは、都心10キロ圏程度と予想
(横浜、津田沼、柏、大宮、立川まで)
③郊外エリアの価格については、かなり厳しいと思います。
家余りの中で初めて体験する需要の大幅減ですから、今までは景気の浮き沈みの要
素が強かった不動産価格が、需給バランスの要素が強くなり、さらに日本人は売却
する個人も、仲介する不動産会社も、売るとなったらすぐに売却したいと言う指向
が強いので(特に相続物件は、固定資産税支払いの問題もあります。)大暴落にな
るかも知れません。
⑤現在家を所有していない大半の人は、家余りで安くなった賃貸住宅に住み様子を
伺うことになるでしょう。
⑥シェアハウス、リフォーム費用借主負担で格安賃貸、ネットによる外国人の一時
利用、地方家屋の旅行・別荘需要等、家賃低下とインターネットの発達により、
様々な需要が喚起される。
(個人の家の1室を旅行者に安く貸すシステムも、192カ国に55万件以上の登録物件
があり、2013年には世界で600万泊以上利用されてるようです。)
⑦IT企業等場所を選ばない企業は、東京圏郊外でなく地方自治体の納税者誘致合戦
により、驚くほど好条件で暮らせる地方都市に移動する。
(早く手を打った方が勝ちですよ)
家賃や物価が安くなり、企業進出やクラウドソーシング等で暮らすことが出来るよ
うになれば、大都市圏の人も地方都市に移動するでしょう。
⑧東京圏郊外エリアにある立地が不便な物件は、売却価格も賃貸価格も厳しくなると
思います。売買物件は安くしても売却できるまでの期間が長くなり、賃貸物件も所
有者が特に他の資産があるような人でなければ、建物維持や退去時の原状回復工事
も資金不足で出来なくなり、物件の質が下がりさらなる相場下落になって行くでし
ょう。
駅近の都心直通路線がある駅はある程度需要は残り、湘南地区等魅力のある場所に
は、独自の文化が生まれるかも知れません。
大体このように予想しています。
需給バランスとインターネットの発達がカギですね。